スリランカへ小3の息子と半移住!日本との違いや英語問題は?

独身時代から、海外で暮らすことが夢だった筆者。

我が子は日本で生まれ小学生になるも、日本の小学校には馴染まないのか、不登校ぎみに。

そこで思い立った国外脱出!

息子を連れてスリランカへ半移住中。

2年越しの渡航を経て、この地で子育てすることに。

日本とスリランカ~お国柄と育児の違い

日本で出産した後、我が子を入れた保育園は、さくらさくらんぼ系と呼ばれる自然育児を行う園。

子供たちの個性は尊重され、自由にのびのびと成長しました。

昔なつかしい日本らしい環境で育った我が子と私が、スリランカで見た保育方針には、日本とはとても違っていてびっくりしたこともたくさん。

スリランカのお国柄

スリランカでまず印象的なのは、大人たちが皆、ものすごく子供好きだということ。

道を歩いても、バスに乗っても、とにかく子供と見ると無言の笑顔で、頭をなでてきます(外国人の子供でめずらしいからかもしれません)。

どこに行っても、子供をつれていると、微笑まれます。

あまりの親密度に、子供自身も面食らってしまうほど。

我が子が機嫌を悪くしたりお行儀が悪いと、日本では教育的にしかられることが多かったのですが、スリランカでは笑顔で受け止め、子供をなだめようとします。

子供に甘すぎないか?と思う一方で、やんちゃな我が子と一緒にいるなら、ここスリランカは、親としてとても楽なのです。

スリランカの子供たちといえば、10歳頃までの小さい子は、皆無邪気でとにかく笑顔。

シャイな子もいますが、小学校と同時に英語を学ぶため、外国人にも気軽に英語で声を掛けてきます。

そして同じ仏教国という親密さとともに、日本製品の人気から、日本人はとくに歓迎されます。

スリランカ流育児~日本との違い

普段は笑顔いっぱいのスリランカ人、子供にも笑顔でやさしいスリランカ人。

ですが彼らの家庭の中での育児方針を見て、びっくり!のことがありました。

小さな子供でも、しかるときには木の小枝でピシっと足の膝から下をたたいてしつけをするのだとか。

これがスリランカ流の子育てなのだと。

昨今の日本では、子供を叩くのは虐待という風潮です。

子供の人権がとても大切にされる一方で、不登校など子供の問題もいっぱい。

スリランカでは、どう見ても、不登校の子やいじめなどは見えてきません。

そして仏教国(国民の70%程度が仏教徒)という点からも、「親を敬う」ことが何よりも大切だと教わります。

「母は神。母は仏陀」だと。

こんなに大切にされる母親って、何て幸せなんでしょう!

スリランカの学校制度

スリランカの学校制度は、日本とは年齢の区切りがかなり異なっています。

もっとも異なっているのは、小学校への就学年齢が満5歳で、日本よりも1年ほど早いこと。

スリランカの学校制度と種類

スリランカの学校は、初等教育=プライマリー(5年間:1~5年生)、中等教育初期=ジュニア・セカンダリー(4年間:6~9年生)、中等教育後期=シニア・セカンダリー(2年間:10~11年生)、その上に「Collegiate(カリジエイト)」(2年間:12~13年生)と分かれています。

初等教育は満5歳に達した年に始まるため、Collegiateが終了する時点で、18歳、日本の高校卒業と同年になります。

学年が通年で数えられるのが特徴で、ジュニア・セカンダリーの9年生(14歳)までが義務教育です。

ただし、シニア・セカンダリーの11年生(16歳)まで就学することが推奨されています。

学校の種類は、各種公立学校と、私立学校に大きく分けられます。

また、私立学校では、英語で授業を行うインターナショナルスクールが多く存在します。

外国人がスリランカで就学する場合、ほとんどはインターナショナルスクールへの就学でしょう。

もちろん、スリランカ国内の外国人の数は限られているため、インタースクールでも学生のほとんどはスリランカ人です。

将来国外への就学を希望したり、英語を身につけたい家庭の子供が、インタースクールへ通うようです。

私立で有料のため、経済的な余裕も必要です。

インターナショナルスクールは、スリランカの植民地時代最後に統治したイギリスの教育を色濃く受けています。

イギリスの学校カリキュラムに沿った授業が多くの学校で行われ、18歳でCollegiateを終了後は、英語圏の大学への進学もスムーズに行くよう、設計されています。

高等教育とされる大学は、スリランカ国内に、15校の国立大学があるのみで、非常に狭き門です。

初等教育から大学まで、公立(国立)の学校はすべて無償のため、狭き門をくぐり、有名な国立・公立学校を目指す教育熱心な家庭と子供たちもいます。

外国人が入学する場合~インタースクール

最近、日本でも海外の学校への留学・母子留学などが広まってきています。

スリランカ国内では、そうした学生はまだあまりポピュラーではありませんが、日本人でもスリランカのインタースクールに入学することは可能です。

入学の規定は各校それぞれですが、基本的に授業についていけるだけの英語力があることが望ましいでしょう。

ただし、まったく英語に触れたことのない生徒に対して、週に数時間、特別な英語の補修授業を行う学校もあるようです。

学校ごとに、その規模や学費、生徒の構成はまちまちのため、各校により補修クラスがあるかどうかが異なってきます。

そうしたクラスがない場合、外部の英語学校などで学習して、ある程度の英語力をつけてからの入学を推奨されることが多くあります。

我が家の場合~英語の問題

我が子がスリランカで就学したのは、日本の小学校3年生の春です。

こちらの学校では4年生に相当する年齢でしたが、英語力の問題から1学年下の3年生に入りました。

1学年下(3年生)でも、教科書の内容(レベル)は、日本の公立学校の3年生の内容(レベル)とほとんど変わりません。

むしろ理科などはかなり難易度が高く見えます。

もちろん、日本では3年生の英語はまだ教科でないため、英語の授業は日本よりもずっと進んでいます。

こうした状況の学校に、学校での特別補修クラスや、外部の英語学校への通学もなく、突然我が子は入学しました!

授業の補修と英語を教えるのは、家庭で母である私が行おうと思ったものの、我が子の場合は、母親から勉強を教わることに、心理的な厳しさがありました。

どうしても、私が教えると真面目に勉強しません。

一方、我が子には小さい頃からイギリス英語のCDを聞かせていて、おそらく英語耳が少しはあるのか、いつの間にか人の話す英語はかなり理解できるようになっていました。

ただし英語の読み書き練習をしないため、それがネックになって英語力が進歩しません。

実際に、海外で学校に入ってみないと分からない面はあるでしょうが、子供の性格や習得の方向性から、英語についてどういった点を重点的にサポートするのか、早い時期に見極めが必要だと感じました。

読み書きの練習なら、英語の文字と音の規則性を教える「フォニックス(Phonics)」がおすすめ。

さまざまなテキストが出版されています。

また、ヒアリング・発話の練習が必要なら、ネットの動画などで簡単な会話や、絵本の朗読などを視聴するのも手でしょう。

もちろん、学校の先生のおすすめ教材は、しっかり聞いておくとよいアドバイスになります。

驚くことに、我が子の入ったインタースクールでは、小学1年生から落第制度があります。

1~3年生で20点以下は欠点、4年生以上は35点以下が欠点。

英語が理解できない状態でテストに臨むと、かなり厳しいレベルです。

これをどうクリアするか、学校と家庭との個別の調整になる部分が大きいようです。

子供がどれだけ点を取れるかだけでなく、英語力に不足のある子供を親がどうサポートできるか、親の熱心さを見せるのも大切です。

スリランカがお薦めできる理由

アジア圏を中心に、若い時期からの子供の留学や母子留学も一般的になった昨今、スリランカがおすすめできる理由がいくつかあります。

暮らしやすさ

まずは、物価の安さ。

ほとんどのものは日本の6分の1から7分の1程度の物価です(2019年現在)。

バスや電車などの料金は、日本の10分の1以下。

公共料金も、我が家のひと月の水道料金は100円台。

子供の学習サポートに時間が必要だとしても、物価の安さから仕事の時間を少なくすることができ、日本よりはゆとりを持って生活できます。

また、治安の良さも大きな理由です。アジアの国の中では、かなりの治安の良さがあり、2009年に民族紛争が終結してからはさらに安全な国になっています。

ただし日本と違って、子供が一人で学校へ徒歩や交通機関を使って通学することはありません。

学校や業者のスクールバスを利用するか、親が自家用車やバスなどで送り迎えするのが通常です。

世界広しといえども、小学生から子供がひとりで通学できるほど安全な国は、日本だけだと実感します。

スリランカの場合は治安が悪いためではなく、道路が広くなく、子供が歩くには安全でない、ということが大きな理由のようです。

子供の将来の可能性

日本でも、2020年からは小学5,6年生で英語が教科となり、3,4年生でも体験型学習となります。

すでに2018年から先取りで行う学校もあり、学校での英語教育が浸透してきています。

日本人として日本に暮らしても、今後国内で、それだけ英語力が求められる世の中になる、ともいえるでしょう。

一方スリランカでは、小学1年生(5,6歳)から、インターナショナルのプリスクール(幼稚園)に通う子供は4歳頃から、英語での会話や、読み書きを始めます。英語教育におけるこの差は、やはり大きいでしょう。

さらにインタースクールの多くは、イギリスの学校カリキュラムで授業を行うため、高校卒業後の英語圏の大学への進学もスムーズです。

学校での勉強だけでなく、かつての植民地、現在も観光地として多くの外国人が訪れ、また複数の民族が暮らすスリランカは、異文化への理解や許容量、複数の言葉を話すことへの柔軟性が、日本に比べて格段に高いでしょう。

こうした環境に小さいうちから身を置くことは、単に言葉の習得だけではなく、ものの考え方や、柔軟性のある個性を育てるために、メリットは多くてもデメリットは少ないのではないでしょうか?

子供の留学を機に、親も一緒にその環境に身を置き、新しい可能性や子供の将来を築いていく。

親子で新しい生活にチャレンジする楽しみもあります!

この国が好きかどうか

最後に。

これだけのメリットがあるスリランカ。

ここで子供が学び、暮らすべきかどうか。

その問いの答えはやはり「この国が好きかどうか」です。

日本よりずっとおおらかで自然あふれる国。

その一方で、何ごとも自分のことには自分で責任を持ち、開拓していく精神も必要です。

チャレンジが好きならきっと、楽しく暮らせる国であること間違いなし!

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

WEB制作現場を経て、現在、海外在住ライター。同時に、西洋占星術とフラワーエッセンスのプラクティショナーでもある。 30代後半ぎりぎりに1児の男児を出産後、ハーブやアーユルヴェーダなどを学び、自然療法に傾倒していく。 現在、海外にて子育てに奮闘中。