雨でも雪でも野外遊び!「森のようちえん」に娘を通わせて…

「森のようちえん」をご存知でしょうか?

「森のようちえん」は、自然環境の中で行う幼児教育・保育の総称として知られています。

野外保育を基本とした自然の中で1日を過ごすスタイルのユニークなようちえんです。

私の娘は、この「森のようちえん」に通っています。

今回は、森のようちえんはどんな所なのか?

また、我が子を実際に通わせてみてよかった点、や大変な点をお伝えしたいと思います。

どんな幼稚園?

「森のようちえん」は、1950年代にデンマークのあるお母さん達が

「子どもを自然の中でのびのびと育てたい」

という想いから、毎日子どもたちを森に連れていったことがはじまりと言われています。

それが、北欧を始めヨーロッパにも広がりました。

近年、日本でも注目されており、少しずつ広がりを見せています。

「森のようちえん」の活動は、基本的に1日を自然の中で過ごしますが、その活動スタイルは園によってさまざまです。

娘が通う「森のようちえん」は送迎付きです。

毎日活動場所まで行き、そこで半日近くを過ごします。

娘が通っているところは、基本的には森を拠点にしていますが、夏になると海や川などでも活動します。

園舎をもたず、雨の日、雪の日も1年中を野外で過ごします。

雪の日は、雪だるま作りや雪合戦。

雨の日もカッパを着て泥だらけで遊びます。

「雨」「雪」「暑さ」「寒さ」も自然の一部としておもいっきり遊びます。

また、自然は日々変わります。

たとえ同じ森でも、四季や天気によって違うことが起こります。

そんな二つと同じものがない自然の中で過ごすことで

「みんな違ってみんないい」ということがからだで分かります。

また、このような移り変わる自然の中で過ごすと五感を使います。

風、太陽の光、雨、葉の揺れる音、鳥のさえずり、木の実や花の匂い、森の中なら空気もおいしいと感じるでしょう。

「見て・聞いて・触って・嗅いで・味わう」

この五感をフルに使うことで「感性が育つ」といわれています。

1日のスケジュールは?

森でどんな遊びをするかは自由です。

木登りするのもよし、葉っぱ集めをするのもよし。

自分がやりたいことを自分で見つけて遊びます。

決まったスケジュールはありません。

お昼ごはんの時間も自由。

食べたいときにお弁当を食べ、おやつも自分の食べたい時に食べます。

英語などのお勉強もないし、運動会や発表会などの行事もありません。

一言で言えば、

「とにかく自然の中で思いっきり遊ぶ」

そんな活動です。

場所は森なので、当然おもちゃも遊具もありません。

ずばり!遊び道具は自然!

丸太が車になったり、木の棒をぶんぶん回したり、木の実を集めてままごとしたり、虫を見つけて観察してみたり...

自由な発想で色々な遊びをすることができます。

子どもにとって自然の中での遊びは無限大です。

自然遊びは自分でどうやって遊ぶのか考えるので、想像力も鍛えられ、自分で考える力も自然と身につくと言われています。

子どもの力を信じ「見守る保育」

子どもたちの「自主性を尊重する」ことを大切にしています。

保育者は「まだ子どもだからできない」という見方はしません。

まず、子どもにチャレンジする機会を作り、その後、必要な時にだけ手を差し伸べるというスタンスで子どもたちを見守ります。

保育者は子どもたちの行動を禁止するようなことはありません。

危険が及びそうな時以外は、子どもたちの遊びに介入することもありません。

子どもたちは、毎日森にいるので危ないことも知っています。

子供同士で教えあい、自分たちの安全を守る力も自然と身につきます。

また、ここでは保育者に、「先生」という名称はつかいません。

子ども同士が呼び合うのと同じように、子どもたちは保育者を

「○○ちゃん」「○○くん」と呼びます。

保育者は「子供 対 先生」という関係性ではなく、「人間 対 人間」として子どもに向き合います。

異年齢での活動のいい影響

年少(2歳)~年長まで異年齢で一緒に活動します。

年上の子が年下の子の手をひいて、森の中の急な斜面を誘導してくれたり、荷物を持ってくれたり...年下の子が困っていれば、年上のお姉ちゃんお兄ちゃんは手を差し伸べてくれます。

異年齢で活動することで、年上の子が年下の子を気遣うことが自然と出来るようになるのかもしれません。

娘が入園する前に、何度か見学に行っていましたが、娘の面倒を小さい子なりに本当によくみてくれてとても感心しました。

年下の子もそんな年上の子たちの行動をみているので、いずれ自分より年下の子にも同じことが出来るようになるようです。

娘は年少での入園でしたが、こんな環境なら大丈夫と思えました。

娘を実際に通わせてみて感じたこと

ここでは、娘を森のようちえんに通わせてみて感じた、
「良かった点、大変な点」をまとめました。

良かった点は?

毎日自然とふれあえる環境

今住んでいる地域は、都市部で自然も少ないところです。

都市部は日常的に自然に触れられる場所もなく、季節を感じられる機会も少ないと思います。

私自身、幼少期は自然に囲まれた地で、季節を肌で感じながら育ちました。

草木に囲まれ野山を駆け回って遊んだ経験は今でも大切な思い出です。

そんな経験を娘にも経験してもらいたいと思いました。

しかし、我が家は車もなく、遠方にある山や森などに簡単には行けません。

そのため、娘を自然に触れさせたくても難しいのが現状です。

森のようちえんのおかげで、娘が自然に触れ、のびのびと毎日を過ごせることは本当にありがたいことです。

自由を制限せずに遊ばせることができる

子育てしていると気づけば「だめ!」を娘に連発している私。

どうしても家では娘の行動を制限しがちです。

また親の方が手を出して、つい先にやってしまいがちです。

日々育児していて、子どもの自由を制限せず「子どもを見守る」ことって本当に難しいと感じます。

しかし、森のようちえんでは、子どもの自主性を尊重してくれます。

先にも述べた「子どもの力を信じ見守る保育」です。

そんな環境なので、娘も大人にせかされることもなく自分で納得するまで考え、自分のペースで行動できるのでしょう。

それがとても心地いいのかもしれません。

娘自身もとても気に入っているようで、朝起きると

「ようちえん!」

の連発。

休みの日まで言っています(笑)

自主性が身についてきた

以前、娘は何かできないとすぐ私を頼ろうとしました。

しかし、園では想像以上に自主的な姿が。

例えば、お弁当のふたを自力で開け、勝手に食べている。

寒かったら自分からバック中の上着をもってくる。

など家では絶対に見られない行動をしているようです。

確かに森のようちえんに行くようになってから、家でも自分で自発的に服を着ようとしたりするようになりました。

これは、年上の子を真似たりできる異年齢の環境がいい刺激になっている事。

そして「子どもの力を信じ見守る保育」の中、自分から何かにチャレンジし成功した体験が、自信につながっているのかもしれません。

それが結果的に「自主性」を育んだのかなと個人的に思います。

また、社会性もグンと伸びてきたように感じます。

以前人見知りが激しかった娘ですが、入園後はみんなが遊んでいるところ行って自分から輪に入っているそうです。

また家でもお友達の名前を教えてくれたり、知らない人に自分からバイバイしたり...。

娘の変わりように

「こんな子だった?!」

と親のほうがビックリしています。

大変な点は?

毎日お弁当

一般的な保育園や幼稚園は給食が出ることがほとんどだと思います。

しかし、森のようちえんは毎日お弁当持参です。

実際やってみると、毎朝お弁当を作るのはかなり大変です。

しかも屋外で食べるので痛みにくく食べやすいものを考えなければなりません。

「もし給食があったら朝の負担がかなり減るのになあ...」

とよく考えます。

洗濯物が大変

毎日野外で遊ぶので、洗濯物は増えるし、かなり汚れます。

汚れた服の繊維に、落ち葉や木のくずなどが入り込んでなかなか取れなかったり...

特に雨の日は大変。

泥まみれの服をそのまま洗濯機で回すわけにはいかず...下洗いを何度もしてから洗濯機で洗います。

靴も頻繁に汚れるので3日に1回は洗うペース。

洗い替えの靴は最低3足くらい必要です。

保育料が高い

保育料は、月3万円ほどです。

給食もないので一般的な保育園などの料金より割高になると思います。

また、娘が通う森のようちえんは、園舎を持たないタイプであり、行政のサポートがありません。

幼児教育無償化の対象施設にはならないため全額実費になります。

保育料は毎月の事なので家計には大きな負担です。

無償化の対象外なのは非常に残念なところです。

娘が通う森のようちえんは無償化の対象ではありませんが、全国の森のようちえんには様々な形態があります。

中には行政のサポートが受けられる施設も存在するようです。

保育時間が短い

送迎時間は人によって差はありますが、我が家は大体朝9時半ごろお迎えにきて、帰りは16時頃になります。

一般的な保育園より保育時間も短めになります。

延長保育もありません。

また、春休み、冬休み、夏休みの長期休暇もありますが、休み中の預かり保育などはありません。

子どもにとってはちょうどいいくらいの時間かもしれませんが、親としてはもう少し預けられる選択肢があれば助かると思います。

小学校入学時の不安

こんな自由すぎる森のようちえんですが、小学校入園してから

「ルールを守って生活できるのか?」
「授業で座っていられるか?」

そんな疑問をもつ方も多いと思います。

私も当初、この事が1番心配でした。

そのため見学時にこの疑問を代表の方に聞いてみました。

代表の方の話だと、

「今までの卒園生でそのような状態になった子はいなかった」

とのことでした。

それは、いくら自由といっても、遊びの中でみんなが協力して1つのことに取り組むことは日常茶飯事。

ルールがなければ必要に応じて、子ども達自身でルールを作り守っていくそうです。

そのため自然の中の活動を通して協調性も集中力も身についていくのだそうです。

また、

「自然の摂理の中でそれにあわせて生きてきた子どもは順応性も高い。」

ということでした。

このお話を聞き、私も安心し入園を決めました。

おわりに

「森のようちえん」に通うようになってから、娘は本当に楽しそうで輝いています。

そんな姿を見ると本当に入園させてよかったと思います。

親が考えている以上に、子どもの持つ力は大きいと日々感じます。

自然の中で行動する中で、チャレンジする、失敗する、自分で考える、解決する、そんなサイクルを繰り返すことで子どもが自ら学び、どんどん成長していくのでしょう

これからどんな風に成長していくのか楽しみです。

ゆっくり見守っていきたいと思います。

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