なぜ虐待をするのか?私たちができること

近年、親の虐待によって幼い命が亡くなるという大変痛ましい事件が相次いでいます。最近では、目黒区で起きた「ゆるしてください おねがいします」とメモを残して亡くなった船戸結愛(ゆあ)さん(5歳)の事件や、千葉県野田市内の小学校に通っていて、父親からのいじめがあると学校に訴えていたにも関わらず亡くなった、栗原心愛(みあ)さん(10歳)の事件が記憶に新しく、ニュースを見て心痛めた方も多いのではないでしょうか。

今回のこの様な悲惨な結末を迎えた事件によって、「虐待」という問題を日本全体が取り組まないといけない大きなテーマになっていると個人的には感じています。そして私自身、娘を持つ父親としてこれから世の中から、虐待をどうやったらなくしていけるか、なぜ虐待は起きてしまうのか調べてみて感じた事を記していき、少しでも子育てのお役に立てればと思います。

なお自身は、医療的、福祉的な資格は持っておらずあくまでも、一親として、一個人としての意見としてお聞きして頂ければ幸いです。

まず最初に、ニュースで頻繁に虐待と言われておりますが、そもそも一体虐待とはどの様な物か調べましたのでご紹介していきましょう。

虐待とは

そもそも虐待とはなんでしょうか。辞書を引いてみると、「むごい扱いをする事」「暴力を振るったり、冷淡、冷酷な接し方をする事」とあります。虐待の対象は様々で、夫から妻、妻から子供、成人した子供から年老いた親など色々なケースがあります。その他に家族内に関わらず、いわゆるパワハラと言われる職場の上司から部下というケースも虐待に含まれる場合もあります。

調べた所、今回のテーマである子供への虐待(児童虐待)も色々種類があるようです。

児童虐待の種類

身体的虐待

肉体的虐待とも言われ、殴る、蹴る、突き飛ばす、首を絞める、刃物で切りつける、異物を無理やり飲ませる、タバコの火を押し付けるなどが挙げられるます。

身体的虐待は目に見えて、顕在化しやすいですが、加害者によっては服に隠れて見えない所を攻撃するというケースがある為、一見して分からないという場合もあるので注意が必要です。

心理的虐待

心無い言葉を浴びせたり、兄弟、姉妹によって差別をする、話しかけられても無視をする、本人にとって言わせなくないことを無理やり言葉にさせる、などがあります。

子供の前でドメスティックバイオレンス(DV)を行うのも心理的虐待に含まれ、子供の心を傷付ける行為そのものが対象となります。

ネグレクト、保護の怠慢、養育の放棄

衣食をさせず放置する、病気なのに病院にかからせない、子どもが学校に行きたいと訴えているのにも関わらず行かせない、出先でそのまま放置する、(パチンコ屋に行き車の中に放置する)などです。

近年では、スマホに夢中で子供に無関心なスマホネグレクトというのもあります。

性的虐待

子どもへの性交や、子どもへの性的な強要、性的な示唆、子どもにアダルトビデオ、アダルトゲームを見せる・させる、他人と性的関係を持つように勧める、過度に露出した服を着させるなどがあります。

加害者である親などから口止めされており、本人は性的虐待を受けた事をなかなか言い出せないケースも多々あったり、虐待開始の年齢が早すぎると本人は虐待と理解出来ないこともあります。

虐待と躾(しつけ)の違いについて

虐待としつけの違いに関する意見は、世論の中でもそれぞれ分かれ、各々の親の価値観にもよって違ってくるのでしょう。

上記に挙げた様に、虐待の定義は決まっているものの、しつけと虐待の完全な線引きは決まっていないのが現状です。どこからが虐待でどこからがしつけなのか悩んでいる親も多いと思いますが、「子どもが耐えられない苦痛を感じた場合」それは虐待というのが世界的には定説になっています。

したがって、しつけは子どもの言動を抑圧し制限する事ではなく、子ども自身が出来る事を増やしてあげる「手助け」と考えた方が良いでしょう。

なぜ虐待をするのか

なぜ親は子どもを虐待をするのかにあたり、私的に考えたり、妻・友人の話しを参考にしたり、専門書を読んだりして、2点ほど共通点を感じたので、箇条をつけて記していきたいと思います。

親が子どもに対して完璧を求めすぎている

やはり可愛い自分の子どもがある故に、将来的に学校・社会に適応してもらいたい、誰からも好かれる子でいてもらいたい、迷惑をかけない子どもでいてもらいたい、など理想を上げればきりが無いほど子どもに対しての期待が大きく、「完璧な子」である事を求めている親が少なくない様に思います。無意識のうちに子どもに対して完璧を押し付けているという部分が出て来てきているのではないでしょうか。完璧を押し付けるがあまり、親の理想からはずれると、他人から自分や自分の子どもがどう思われているか不安でたまらなくなって、しつけや教育をしているつもりがひどい時には虐待までエスカレートしてしまうというケースです。

親がつらいと言えない環境にいる

虐待のニュースを見た人の意見として、ネットなどでは「信じられない」「こんな事するなんて人間ではない」など厳しい意見が見られます。勿論虐待はあってはならないと思います。しかし、虐待が起きた際この様に世間が批判的になり過ぎると、かえって虐待が増えるのではないかと危惧する声もあります。というのも、虐待に至るまでの親には人には言えない事情があったり、虐待をする親自身が酷く苦しんでる実態が少なくありません。親それぞれの生育歴や持って生まれた特性、女性であれば嫁姑問題や旦那が育児を手伝ってくれない、男性であれば仕事上の悩みなどがあり、誰にも弱音や愚痴を吐けず一人で抱え込んだストレスを、子どもに虐待という形でぶつけてしまうケースが多いといいます。よって、虐待に批判的すぎる世論であればあるほど、その親は批判に晒されたくないあまり、虐待をしつけと言いつづけたり、虐待を隠したりという事に繋がるという事です。

虐待という重大な問題になる前に、そこで必要になってくるのが親自身のメンタルケアではないでしょうか。辛い時、悩んでいる時に誰かに相談する。1人だけになる時間を持つ。趣味や好きな事に没頭してその場を楽しむなどが大切になってくるでしょう。

そんな時間が無いからこそ、子育てで悩んでいるという方もいるかも知れません。しかし、大切な自分の子どもを守る為にも、「私は今つらい、苦しい」と声を大にして外に発信したり、ほっと一息ついて自分を見つめ直す事が必要だと思います。昔は二世帯で住んでいて、育児に手が回らない時などは、自分の親や義親に助けて貰ったり出来たかも知れませんが、核家族化が進んだ今、国、行政、福祉機関、医療を巻き込んでの育児が日本の育児の在り方では無いでしょうか。

虐待を目撃したり、虐待かもと悩んだら

もしも子育てしている中で、これって虐待なのかもと悩んだり、近所で虐待を目撃したりしたらどうしたらいいのでしょうか。

そんな時は、厚生労働省が設けている「児童相談所全国共通ダイヤル」に電話する事をお勧めします。児童相談所全国共通ダイヤルとは、すぐに児童相談所に通告・相談ができる共通の電話番号で、電話をかけると近くの児童相談所に繋がる仕組みです。通告・相談は匿名でする事もでき、その内容に関する秘密は守られるようになっています。昔は10桁の番号でしたが、今では189(いちはやく)という3桁の番号です。

最後に

ここまで、虐待に関して色々記して来ましたが、この記事を読んで頂きありがとうございます。この記事をきっかけに少しでも虐待が減り、虐待が無くなり、子育てをされている親御様、またそのお子様、これから子育てをする皆様の一助となれればと願っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)