産後ケアセンター3泊4日!どう過ごすの?食事は?部屋は?

世田谷区立産後ケアセンター

私を「産後うつ」の暗闇から救ってくれた施設です。

母乳神話、睡眠不足…産後うつから脱したきっかけは…?

2019年3月13日

支援内容・食事内容など、全てにおいて高いレベルでバランスの取れた施設でした。

そこで赤ちゃんと過ごした3泊4日の体験談をお話しします。

※以下書き記すのは2013年当時の体験です。

現行のサービス内容・料金などの詳細は、公式HPにてご確認ください。

産後ケアセンターとは

近年注目されている産後ケアセンター。

出産後の母親の心身を癒し、赤ちゃんの健やかな成長を支援する施設です。

私が利用したのは「世田谷区立産後ケアセンター」です。

(利用当時の名称は「武蔵野大学付属産後センター桜新町」)

2008年に世田谷区と武蔵野大学が協働で開いた施設で、現在は世田谷区に無償譲渡されて区立の産後ケアセンターとなっています。

私が利用した2013年と現在では料金などに一部変更がありましたが、支援内容はほとんど変わっていません。

当時は1泊64,000円で、世田谷区民はその1割の料金で最高7泊まで利用することができる、というものでした。

(※現在では世田谷区民のみ対象、1泊2日9,000円で7日間まで利用可)

私が何故、産後ケアセンターを利用することになったのか

息子が生後1か月の頃、私はひどい「産後うつ」状態にありました。

母乳神話、睡眠不足…産後うつから脱したきっかけは…?

2019年3月13日

我が子を見ても、可愛いという感情より恐怖が先行する状態でした。

見かねた主人が区役所に相談し、産後ケアセンターへの申し込みを行ってくれたのです。

希望者が多いためすぐ入所することは難しいと言われていましたが、数日後当選の通知がありました。

当選の第一報は電話でした。

電話越しに

「お母さん、良かったです。

3泊しか取れませんでしたが、宿泊予約できました。

大変な思いをされているようですから、ゆっくりしてきてくださいね。」

との言葉をもらいました。

いざ、産後ケアセンターへ

7月初旬、夏の日。

当日の入所時間は午前10時でした。

「産後うつ」を発症していた私は足取りも重く、

(行きたくない、他のお母さんたちと関わるのも嫌だ、息子が大泣きしたら周りに迷惑がかかる)

などと考えていました。

到着した施設は、清潔で明るく整然とした印象。

赤ちゃんはまず専用のベビーコットに乗せられ、健康チェックを受けに別室へ。

その間に母親は受付を済ませます。

そして部屋に案内されて広さにびっくり。

手前にフローリングが広がり、奥が「畳」になっています。

そこに清潔な布団が敷かれていました。

シャワー室とトイレがあり、ドライヤーやタオルのほか、粉ミルクや紙おむつ、授乳クッションなど、赤ちゃんに必要なものも一通り備え付けてありました。

テレビもありましたよ。

(部屋には様々なタイプがあります)

栄養バランス・ボリューム満点の食事

食事の時間は3食とも決まっており、他のお母さんと一緒にテーブルを囲みます。

赤ちゃんはその間預かってくれました。

「赤ちゃんのことは気にせず、出された食事をゆっくり食べる」
 —これだけでも感激でした。

ちなみに到着1日目の昼食内容は以下の通り。

【3色そうめん、アジのフライ、煮物、ヨーグルト、おにぎり1個、サラダ】
毎食バラエティに富んだボリューム満点のメニューが出てきて、本当に全部美味しかったです。

母乳を出すお母さんはお腹が空くもの。

3食以外に夜食も付いていました。

授乳指導と赤ちゃんのケア
~どれも母親の気持ちに寄り添った対応

ここでは授乳指導をいつでもしてもらえます。

私は母乳が満足に出ないことで悩んでおり、それが「産後うつ」の一因でもありました。

助産師さんに授乳スタイルや乳房の状態を見てもらい、的確なアドバイスをいただきました。

「母乳も出ているし今まで通りのやり方で大丈夫。

赤ちゃんの飲み方にばらつきがあるのでミルクも足して、お母さんの休息をしっかり確保しましょう。」

以前通っていた母乳相談室は、とにかく

「お母さんが頑張らないと。ミルクはなるだけやめなさい!」

の一点張りだったので、ここでの助産師さんの言葉に少し気分が和らぎました。

赤ちゃんのケアも24時間体制で行ってくれました。

出産直後から息子の世話に翻弄され心身ともにクタクタになっていた私は、一時的ではありますが、本当に久しぶりに自分のペースを取り戻すことができました。

しっかり寝たい時には息子を預かってくれ、安心して部屋で休むことができました。

目覚めた後、静かな部屋の布団の上で1人寝転がったまま

「うーん…」

と背伸びをしてみます。

ああ、なんて気持ちがいいんだろう!!
短時間であっても、これだけぐっすり眠ったのはいつぶりだろう…。

産後ケアセンターでのスケジュールや過ごし方

スケジュールと言っても何も強制されるものはありません。

決まっているのは食事の時間くらいです。

朝食をとっている間に、赤ちゃんを沐浴させてくれました。

食事の間に挟んで、赤ちゃん体操などの自由参加型イベントもありました。

施設内はずっと穏やかな時間が流れている印象です。

お母さんたちは思い思いに過ごし、部屋の外で出会えば気軽に立ち話も。

赤ちゃんが泣いていても、お互い様。

全く気にすることなく過ごせました。

臨床心理士による個別カウンセリングで、鬱屈した気持ちが晴れやかに

滞在3日目に50分間のカウンセリングを受けました。

完全母乳神話に囚われていることを中心に相談。

今後の気持ちの持って行き方が分からなくなっていたからです。

「これまで1日も絶やさずおっぱいをあげてきた事実が、母親として立派に育児をこなしてきた証拠。自信を持って。

親子のスキンシップは、何も母乳育児だけではありません」

このように言われ、真っ暗だった気持ちがスーッと晴れていくのを感じました。

施設内ではアロママッサージも受けられる!

この施設には現在もボディケアルームが併設されており、予約をすれば受けることができます。
(別途料金が必要)

普段エステなんて行ったことのない私でしたが

(この際だ!えいっ!)

という勢いで予約しました。

私が受けたのはアロマトリートメント90分コース。

息子を預けて、至福の時間を過ごせました。

産後ケアセンター最終日~感謝の気持ちでいっぱい

これまでの3泊で私は、特に精神面での回復を感じていました。

最終日の退所時間は夕食後の19時、というのも嬉しい配慮でした。

退所までの時間、助産師さんや仲良くなったお母さんとお話ししたりシャワーに入ったり、ゆっくり過ごしました。

普段はあまり感傷的にならない私ですが、最後は泣きそうな程の感謝の気持ちと充実感がありました。

この記事を書くにあたり当時の資料を漁っていたところ、滞在の最終日に私が息子へ書いた手紙を発見しました。

そこには

ママはもう、くよくよしないよ!大丈夫!

と前向きなメッセージが書かれています。

小さな命への責任に押し潰されるように「産後うつ」を発症し、息子を恐怖の対象としか見られなくなっていた私。

しかし産後ケアセンターを利用したことで元の自分を取り戻し、息子を心から可愛いと思えるまでに快復していました。

最後に

施設を実際利用してみて、産後ケアは児童虐待や母親の自殺衝動を抑制する面で大きな役割を持っているのでは、と感じました。

生まれたばかりの赤ちゃんと24時間向かい合い、張り詰めた心がいつ破裂してしまうかもしれない恐怖と戦うお母さんたち。

そのようなギリギリ崖っぷち状態になる前に産後ケア施設を利用して欲しいのですが、まだまだ施設数が少ないように思います。

都内にも宿泊型の産後ケア施設はありますが、助産院でも1泊3万円からの料金体系が多く見られます。

高級ホテルでの産後ケアに至っては、5日で40万円~という高額なプランも。

充分な支援サービスを維持するために費用がかかることは理解できますが、これでは誰しもが気軽に利用できません。

私も当時、世田谷区の補助が無く10割負担だったら利用できなかったでしょう。

今後、質が良く利用しやすい産後ケアセンターが増えていってほしいと強く思います。

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