転勤族の妻、社宅で仲間外れ!?疎外感と孤独で心が蝕まれ…

私の夫は全国規模の転勤族です。

引越しは大変、子供がいたらなおさら!

そんな我が家の、子供が4歳だった頃のストレスフルな出来事をお話したいと思います。

新しい土地へ

引越しの作業は大変です。

でも私は引越しは嫌いではありませんでした。

仲良くなった人たちと離れるのは寂しいけれど、前の土地で失敗したことをリセットし、それを教訓に、新しい自分で再出発する。

新しい土地で、新しい出会い。

たぶん前よりできる自分。すべてのことが楽しみでした。

  そこに行くまでは。

そこは政令指定都市から車で一時間ほど、山と海に挟まれた陸の孤島と呼ばれる場所でした。

駅前にはショッピングモールのようなものがありますが、ショッピングを楽しみたければ、1時間かけて細い悪い道を車で行くか1時間に2本の電車を待つしかないような場所です。

私たち家族が住むのは、会社が用意してくれた社宅です。

証人や礼金・敷金など面倒なことを考えなくてもすみますし、なにより家賃が安いのです。

浮いたお金で、将来の子供の教育費にしようと考えていました。

夫は本当に忙しく、毎日帰宅するのは深夜0時を過ぎてからでした。

土日も仕事に行くことがあるほどです。

夫は今は頑張る時期だと奮起していました。

子供の発達には遅れがあったけど、育児はほぼ私一人で担当していました。

子供の発達が親や兄弟などは近くにはいないし、土地勘はないし、困りそうなものだけど、なんとかなっていました。

社宅は出入りが激しく、皆さらりとしたおつきあいでしたが、なにかと気に掛けて助けてくれたし、こちらも手伝ったりで、相互協力でやっていましたし、それが当たり前だと思っていたのです。

  そこに行くまでは。

社宅での疎外感

引越し作業、挨拶も済ませ、新しい生活が始まりました。

ところが、その社宅では、探るような視線は感じるのに、目が合う前にさーっといなくなったり、楽しそうに集まって話しているところに

「こんにちは!」

と入ると、とたんに盛り下がって静かになるということが続きました。

そんなことは初めてだったので、何がおこったのか分かりませんでした。

私が何か悪いことしたのかな?馴れ馴れしすぎたのかな?

と、自分のしたことをなぞって振り返ってみたけど、わからなくてもやもやしていました。

実は、その社宅に役職がついているのは夫だけでした。

ほかの住人は転勤のない、地元のひとが多いようでした。

どうやら敬遠されていたようです。

今までの社宅では、夫の役職が上だろうが下だろうが関係なく、普通に同じ社宅に住むもの同士仲良くしてきたので、まさか敬遠されているなどと考えが及びませんでした。

幼稚園でも・・・

社宅でだめなら、子供の幼稚園で人間関係を作ればいいと思っていたのですが、こちらでもだめでした。

子供は、言葉が遅く、一人で遊ぶのを好んでいます。

友達がいませんが、本人も気にしていないので療育にも通いつつ様子を見ていました。

ですから子供を通じて誰かと仲良くなることはあきらめていました。

でも、子供を通じてではなくても、普通に誰かと話すことはできると思っていました。

幼稚園で私たち親子は全くの異分子でした。

私たちの姿が見えないかのように、完全にスルーです。

精神的に追い詰められていく

会話をするのは子供とだけという日が続きました。

家にいて、外から社宅の奥さんたちの楽しそうな笑い声を聞くと胸が締め付けられました。

幼稚園のイベントでも友達と楽しそうな園児がいて、楽しそうに話している保護者がいる中、私と子供の周りだけ切り抜かれたように静かでした。

なんだかみじめでした。

孤独が私の心を蝕んでいきました。

本を読んでも、次の行ではなく同じ行ばかりを目でなぞってしまい読めません。

お化粧も面倒になりました。子供の話しを聞くのも嫌になっていました。

何だか泣いてばかりいましたし、夜が明けるときに、闇が私も連れて行ってくれないかなと本気で願っていました。

眠れなかったのです。

夫へあたる日々…

そんなある日、夫に、今まで一人で溜め込んでいたことを話すというか、怒りのパワーを借りて罵倒をしてしまいました。

「もういやだ、あなたが子供を幼稚園に連れて行ってよ」

「あなたと結婚しなければ良かった!

転勤族なんて地に足が付いていない生活、いやだ」

「あなたは大好きな仕事が思う存分できていいわね!

私は嫌なことばっかりよ!」

「子供なんていないほうが良かった。そうしたら自由だったのに」

「要領が悪いから仕事が遅いんだよ」

夫は戸惑っていました。

今まで転勤について何も言わなかった妻が、急にこんなことを言い出したのですから当然ですよね。

でもその時は、

「何で気付いていないんだよ!」

と夫の鈍感さを責め、夫を敵とみなしていました。

一度爆発してしまうとすっきりするどころか、夫と顔を合わせるたびにぐちぐち言ってしまいました。

そうせずにはいられなかったのです。

夫の決意

ある日夫が

「会社を辞めようと思う」

と言い出しました。

今の会社のままでは転勤を回避するのは無理だから、転勤のない仕事をするというのです。

「自分に今の仕事以外で何ができるかわからないし、お給料もきっと減ると思うけど・・」

と言う夫の目は真っ赤でした。

そこで、すーっと冷静になりました。

夫は敵ではなく、同じ方向を見て戦う仲間だったんだと気が付き、心から後悔しました。

一人じゃなかった

何とかしなくては、誰かに相談したいと思った時に頭に浮かんだのは子供の療育の先生でした。

先生は、

「困った時に、人に助けを求めるのはとても良いことよ」

「ここは地元意識が強いから、よそから来た人は戸惑うかもしれないね」

と、いろんな人と繋いでくれました。

しなくてはならない、してもらって当たり前、これくらいは出来るだろうという思い込みを見直しました。

また、自分から助けを求めれば手伝ってくれる人は見つかると気付いてから、だいぶ楽になりました。

それに加え、夫が私のことを本気で考えてくれたことが一番大きかったです。

一人で戦っていると思っていたけど、一人ではありませんでした。

さいごに

その後、夫は仕事を辞めていません。

思ったより早く次の転勤が決まり、その土地を離れることができました。

この土地でのことを教訓に、新しい自分でリベンジしてやると、次も社宅に入りました。(次の社宅は良い人間関係で、拍子抜けでした!)

私たちはこの心の結びつきを拠点に、子供の様子を見ながら、もうしばらくは夫の転勤に家族でついていく予定です。

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