帝王切開で出産!夫や知人から心無い言葉「生んでないんだ?」

今では出産と一言で言っても様々な出産方法がありますよね。

どんな出産方法でも赤ちゃんが無事に生まれてきてくれればそれでいいのです。

いいはずなのにどうしても自然分娩以外だと負い目を感じてしまうママが多いのも事実です。

その一人が私。

私は陣痛、破水を経ても赤ちゃんが出て来られず緊急の帝王切開になりました。

もちろん赤ちゃんも無事生まれ私の術後の経過も問題ありません。

赤ちゃんが無事に生まれてくるために必要な判断だったと思っています。

しかし周りの反応は違いました。

私自身でさえ帝王切開に負い目を感じていました。

そんな私の帝王切開経験者の体験話をしたいと思います。

緊急帝王切開

私は27歳で妊娠し28歳で出産しました。

妊娠中は悪阻もなく至って健康な優良妊婦。

予定日を少し過ぎた頃から前駆陣痛が始まり3日間まともに寝る事が出来ないまま陣痛が始まりそのまま入院しました。

夜10時に病院に行き翌日の昼、促進剤を使いましたが全く子宮口が開かず夜の9時になっても出産が進みません。

3日眠れていない事もあり私の体力もギリギリです。

しかし頑張らなければ出産は終わりません。

精一杯の力を出し切ろうとしましたが破水をして時間が経ってしまったため安全を取るため帝王切開になると。

赤ちゃんのため仕方ありませんでした。

夜も11時を過ぎた頃麻酔科医の先生が到着し分娩室があっという間に手術室に変わります。

カチャカチャと医療ドラマで聞いた音って本当にするんだなと感じながら私は泣いていました。

生まれて初めての手術が怖かったのか自然分娩で生めない事が悲しかったのか今でもわかりません。

私が泣いている事に気付いた麻酔科医の先生が手術中ずっと手を握っていてくれました。

手術が終わり赤ちゃんの産声が聞こえてきた時には安心と喜びでまた涙が出てきます。

しかしそんな感情の奥底に「悔しい」という感情がありました。

処置が終わり分娩室から出てくると夫や両親が待っていてくれて母に

「お疲れ様」

と言われた時に喉のすぐそこまで出てきていた言葉を飲み込みました。

「自分で生めなかった」

ちゃんと頑張ったもん。

そう自分に言い聞かせていたのです。

無事で生まれてきた。それで十分なはずなのに

産後の経過も母子ともに問題なく退院し私の育児は始まりました。

右も左もわからない育児。

何もかもが手探りの状態でした。

それでも何とか頑張って毎日を過ごしていました。

生後半年を過ぎると子育てにも慣れてきて私も友人に会う余裕が出てきます。

会えば話はもちろん出産の時の話です。

「赤ちゃんが出て来られず緊急の帝王切開になった」

そう話をすると大抵の友人は

「大変だったね」「傷は大丈夫?」

と労いの言葉を掛けてくれます。

しかし中には悪気はないとわかっていても傷つくことを言ってくる人も。

「本当に頑張ったの?」

「もっと頑張れば自然分娩で生めたんじゃないの?」

「結局生んでないんだ」

そう言われ私は何も言えませんでした。

私がもっと頑張っていれば自然分娩で生めていたの?

私は娘を「生んで」ないの?

そして追い打ちをかけるように夫に言われた言葉が今でも頭に残っています。

「切っただけなら楽だったでしょ?」

無事に生まれてきてくれたのになぜ

「頑張ったね」って言ってくれないの?

傷つきながらもどこか自分で帝王切開に負い目を感じていた私は黙る事しか出来ません。

娘は元気に生まれてきた。

今も元気に成長している。

それじゃダメなの?

元気に成長している娘が目の前にいる。

それでよしとしてもらう事が出来ず私は何が正しい出産なのかわからなくなりました。

帝王切開は手術

帝王切開はもちろん手術です。

麻酔をかけメスでお腹を切ります。

保険も適用される手術です。

しかし子供を無事生むための一つの手段に過ぎません。

子供の命を危険にさらしてまで自然分娩に拘る母親はいるのでしょうか?

いないはずです。

子供の命が最優先のはずなのになぜ帝王切開は批判的な目で見られてしまうのでしょうか?

「腹を痛めて産んだ子は可愛い」

この言葉に母親は縛られ過ぎているのではないかと私は思います。

正直に言うと腹を痛めてなくても我が子は可愛いものです。

痛めてなければ可愛くないわけありません。

「腹を痛めてまで生んだ子だから」

という一つのたとえ話がいつの間にか

「腹を痛めてなければ」

という意味に変わってきてしまったのではないかと思います。

もちろん自然分娩は大変です。

陣痛の痛みの相当なもののはずです。

しかしそれを子供への愛情の例えとして使ってはいけない気がします。

どんな出産方法でも無事生まれてきてくれることが大切です。

多様化する出産方法

現在出産にはさまざまな方法あります。

「自然分娩」

「無痛分娩」

「和痛分娩」

「帝王切開」

「無痛分娩」や「和痛分娩」は自分で選択する出産方法です。

この出産方法は産後の母体回復が早く赤ちゃんのお世話をスムーズにする事が出来ます。

しかし一方で

「痛みを耐えてこそ一人前」

という周りの風潮に流され出産をする母親本人が自由に選択することが出来なくなっています。

どんな出産方法でも子供が元気に生まれてくればいいと言える世の中になって欲しいと思っています。

その時私は初めて「帝王切開で元気な娘を産んだ」と胸を張って言えるようになるでしょう。

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