イタリアで育児!医療は?学校設備は?英語は通じない?

ただでさえ不安が募る慣れない海外でのくらし。

子供同伴でとなると、さらに色んな疑問点がわいてきますよね。

イタリア在住歴18年の主婦が、現地での出産、子育てを通して得た経験を語ります。

チャオ、イタリア!

イタリアには、芸術、音楽、スポーツ、グルメなど色々な分野で興味を持ったたくさんの人が留学生、観光客、そして駐在員などビジネスで訪れます。

南欧特有の明るく、人懐っこい気質を持ったイタリア人は、その反面なんでも笑って軽く事を済ましてしまうというようなネガティブな印象を持つかたも多いかもしれません。

みんなで育児

確かにイタリアでは、日常の生活のなかで他人とのスキンシップは欠かせません。

初対面の人とのあいさつでも顔を近づけて、頬にキスをするのが普通の挨拶として行われます。

もちろんそれは、子供のころからの習慣であり、イタリア人が特に大切にするスキンシップを通しての愛情表現を常に受けながら成長してきた証でもあります。

子供は生まれた瞬間から、キス、ハグを優しい言葉とともに、両親からはもちろんのこと親戚、兄弟、はたまた通りがかりの他人からも存分に与えられて育ちます。

「かわいいねえ」

「お利口さんだねえ」

「よくできたねえ」

と褒めちぎられ、いっぱいの愛情を体で直に感じながら自分が愛されている、認められているという感覚をつかんでいくのかもしれません。

この子供への愛情をこめた態度は外国で育児をしている私のようなママにはとてもうれしいものです。

買い物をしていて子供がぐずってもレジの方が必死に機嫌を取ろうとしてくれたり、ベビーカーで不自由しているとさっと助けをくださる方がいつもいたりと心がふっと軽くなるような優しさにふれることが多々あります。

これは、子供連れの場合だけでなく、妊婦さんにも当てはまります。

ちょうど私が妊娠をしていた頃日本では、マタニティマークが話題になっておりネット上では

「勝手に好きで妊娠しておいて何で席を譲らなきゃいけないのか」

など心無いコメントを見ることもありました。

それに比べて私の妊娠中には、席を譲られることはもちろん、生まれてくる子供の性別や、私の体調の心配などで見知らぬ人と話が膨らむことがよくありました。

もちろん、そんなのお節介で嫌だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合は色んな方から祝福されているのが実感できてとても幸せな気持ちになりました。

保障された医療と教育

イタリアの義務教育は6歳から16歳までで、教材費、給食代、送迎バス代などを除けば、無料で教育を受けることができます。

さらに3歳から3年間通える幼稚園も公立であれば、多くの園が無料です。

医療に関しても、少ないイタリアの利点のひとつだと揶揄されこともある程、水準の高い医療が無料で保障されています。

基本的な医療はホームドクターの下で無料の診察を受け、そしてそれ以上の医療をという場合はプライベートでドクターを探し、有料で自由診療を受けるという形になります。

出産に関しては、ほとんどの人が妊娠中の検診などは有料の医師に、出産は公立の大きな病院にお世話になるというパターンが多いです。

びっくりするのが、この公立の病院での出産、入院に関する費用がまったくかからないということです。

どんな人でも、たとえ滞在許可証を持っていない不法滞在者であったとしても出産から退院までほかの人となんら変わらない対応を無料で受けることができます。

私の場合、胎盤が自然に出て来ず緊急オペということでオペ室に運ばれ全身麻酔の処置となったのですが、無事にすべて除去でき、術後のサポートも万全でした。

自然分娩ならだいたい3日から4日程度で退院ですが、帝王切開の方はだいたい一週間など、ママさん方の体調次第で臨機応変の対応が望めます。

印象に残っているのが、病院食の美味しさ!

毎朝メニューの書いた紙きれが配布され各々が食べたいものを選べるシステムでした。

あんなにゆっくりとできたのは出産してからあの時だけです。

英語が通じない!!

ただ、困ることとして英語が通じにくい点があげられると思います。

特に年配の方はそもそも若い頃学校で英語を勉強していないので、ごくごく単純な初歩の英会話でさえ通じません。

お医者さまによっては英語の堪能な方もいらっしゃいますが、出産の際に担当してもらえるお医者さまはその日の当番の先生であって指名できない場合が多いので不安になるかも知れません。

ただしイタリアの病院、特に救急外来や産婦人科などはイタリア語の通じない外国人の外来が多く、先生方も扱いには慣れているのでそんなに心配はいりません。

じいちゃん、ばあちゃん、長生きしてね

基本的にイタリアでは14歳までのこどもの大人同伴でない外出は法律で禁じられています。

そのため、子供だけでの登下校は不可能で送り迎えの時刻には学校前は人や車でごった返します。

夫婦共働きが多いイタリアでは、送り迎えに元気なおじいさん、おばあさんが大活躍です。

それが無理ならベビーシッターに依頼するのが必須となってきます。

ほかのヨーロッパ諸国に比べると託児所や休暇などの働きながらの育児に対する制度というのはまだまだ整っていないように見受けられます。

進化する育児の環境

最近では、キッズパークなどのあるショッピングセンターや、子供が遊べるエリアが併設されているレストランなども増えてきています。

子供との旅行が楽になる子供向けの催しがたくさん盛り込まれたツアーや、子供無料のホテルなども多々見つけることができます。

イタリアでも少子化が問題となるなど育児の現実は決して甘いものでなく、特に経済面で厳しい側面がまだまだありますが、これからも育児に奮闘するパパ、ママにさらに優しい制度が整っていくことを願っています。

イタリア人夫はマンマに甘やかされすぎ!? ~いつまでもお子ちゃまな夫 ~

2019年4月7日

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