息子の右目が動かない…乳児内斜視?生後2か月で…

目の病気のなかでも多くの人に知られている「斜視」。

「斜視」とは外見的に瞳の位置がずれていて、両目の視線が正しく合わないことをいいます。

私は息子が生後間もないころに「斜視」を疑い、診断結果が確定するまで不安な日々を過ごしました。

違和感は産まれてすぐ

私が息子を出産したのは2年前。

看護師さんに抱えられた息子の顔を初めて見たときに、なんとなくですが目に対して違和感を覚えたのです。

息子は先天性の病気を抱えて産まれてきたため、すぐに手術が必要でした。

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そのため、術後は安静を保つために薬で眠らされており、きちんと息子の目を見ることができたのは、産んでから1週間ほど経った後でした。

そしてその瞬間、感じていた違和感が本物だったと確信することになったのです。

「うちの子、右目が動かない……」

左目はキョロキョロとよく動くのですが、右目はべったりと内側に張り付いたままで、ほとんど動かそうとしません。

当初、NICUの先生にも相談をしました。

すると

「既に眼底検査(目の奥を調べる検査)は行っており、重大な病気は隠れていませんでした」

とのことで、その点で安心することはできましたが、不安を拭いきれませんでした。

そして息子の退院前に病院で行われた1ヶ月検診で、改めて眼科の先生にも診てもらうことになったのです。

その結果は

「確かに右目は瞳の内転が強いですね。ただ、追視が始まらないと正しい判断が難しいので、それまではしばらく様子を見てください」

とのことでした。

赤ちゃんの追視が始まるのは、だいたい生後2~3ヶ月ごろです。

医師からキッパリと「右目の内転が強い」と言われてしまったことで、私は大きな不安を抱えながら結果を待つことになりました。

「乳児内斜視」とは?自然に治るケースもあるの?

生後6ヶ月以内に発症する内斜視のことを「乳児内斜視」といいます。

ほとんどが生後1ヶ月以降に発症しますが、原因は不明です。

片目が大きく内側にずれており、右目と左目で寄っているほうの目が交代することもあります。

そのため、両目が十分に外向きに動くことが少なく、両目とも内側に寄っているように見えることもあります。

一方で生後1歳前後から発症する内斜視を「調節性内斜視」といいます。

どちらも自然に治るようなものではありません。

そのまま放っておくと物を立体的に見る力の獲得を妨げたり、視力の発達を妨げることとなり、弱視などの原因となるので注意が必要です。

しかし幼い子どもの場合、鼻の付け根部分に脂肪が付いているため、本当は内斜視ではないのにそのように見えてしまうケースもあるのです。

こういった“見せかけ”の斜視を「偽斜視(ぎしゃし)」や「仮性内斜視」といいます。

こちらの場合は斜視ではありませんから、成長とともに顔つきが変わっていくにしたがって、自然に治っていくこととなります。

どうやって判断するの?

産まれてすぐの赤ちゃんは、まだ物を見る力が備わっていません。

その視力は約0.01~0.02。

明るさを感じることができる程度だと言われています。

そんな赤ちゃんが、やっと見たいものに視線を合わせ、目で追えるようになる(追視)のが生後2~3ヶ月ごろ。

一般的に、このころまでに斜視を疑って病院に行っても

「追視ができないと判断がつかない」

と言われるケースが多いようです。

しかし、ひとつ私たちが簡単にできる確認方法があります。

それは、フラッシュをたいて正面から赤ちゃんの写真を撮ることです。

フラッシュをたいて撮影すると、できた写真の赤ちゃんの瞳に光が反射して丸く写っているかと思います。

その光の丸が両目とも瞳の中心にきていた場合、斜視ではない可能性が高いといえるのです。

逆に、片方の目だけ光の丸がずれて、瞳の中心ではなく白目の部分にきているような場合には斜視の疑いがあるかもしれません。

また、その光の丸の“色”も重要です。

光の色が赤っぽい場合はよく起こる現象なのですが、何度撮っても白っぽかったり黄色っぽく写ったりするようなら、もしかすると重大な病気が潜んでいる可能性があります。

赤ちゃんの様子をよく見て、他にも目に違和感を感じる場合や、見えにくそうにしている素振りがあれば、すぐに病院で診てもらいましょう。

これは大前提ですが、フラッシュをたいて赤ちゃんを撮影するときは十分に離れた位置から。

心配だからといって、何度も連続で撮影しないようにしましょう。

斜視だと確定してしまった場合……治療法は?

生後早期に発症する「乳児内斜視」は、診断がつき次第に手術、もしくはプリズム入りの眼鏡で視線のずれを矯正します。

生後早期に発症すればするほど、手術を要する可能性が高いとされています。

一方で1歳前後に発症する「調節性内斜視」の場合は、まずはプリズム入りの眼鏡で矯正を試み、それでも改善が見られない場合は手術を検討します。

その後どちらの場合も、両目で見る機能を獲得するための訓練を行っていくことになります。

息子の場合

息子はその後、何度か大学病院の小児眼科に通いました。

ありがたいことに、その大学病院の眼科は評判が良く有名でした。

しかしその分待ち時間も長く、毎回1時間~2時間以上、生後わずか1ヶ月過ぎの息子を連れて待つのはとても大変でした。

そんな苦労をして通った眼科でしたが、そこでも結局

「目に病気は潜んでいないので、追視ができるようになるのを待ってから確定診断を」

という結果に。

追視ができるのを待つ間、私たち夫婦は息子に右目で物を見せようと奮闘しました。

わざと右側からオモチャを渡してみたり、声をかけるのも右側からにしてみたり……。

そんな日々を過ごして、息子がもうすぐ生後2ヶ月になろうかというころ。

それまでずっと内側に張り付いていた右目が、だんだんと中心に移動してきたのです。

それとともに、可動域も広がり、どんどん外側に動かせるようにもなってきました。

そして追視もできるようになった生後2ヶ月過ぎには、外見もすっかり普通に。

動きも問題なく外側に動くようになっていました。

眼科の先生に再度診てもらったところ無事

「問題無し」

とのこと。

息子の場合は、眼球を動かす神経や筋肉が未発達で、まだうまく動かすことができなかっただけのようです。

こうして無事に眼科を卒業し、やっと安心することができたのでした。

まとめ

産まれてすぐからほとんど動くことのなかった息子の右目。

そんな状態だったので

「この子は斜視で間違いないんだろうな」

と、長期的に治療を受ける覚悟をしていました。

まさか、こんなにも早く自然に治るとは思ってもいなかったので、息子の右目がだんだん動くようになってきたときは本当に嬉しかったです。

幸い、私の息子は検査を待たずとして自然に治ってくれました。

しかし斜視は幼い子どもの場合、放っておくと視力に影響を及ぼす場合もあるので注意が必要です。

その他、大きな病気が潜んでいる可能性もあるので、子どもの目に違和感を感じたときは、なるべく早くから病院を受診されることをお勧めします。

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ABOUTこの記事をかいた人

「先天性食道閉鎖症」「気管軟化症」「先天性食道狭窄症」をもつ息子のママです。 大変なこともありますが楽しく元気に生活してます。 同じ病気をもつご家族の参考になればとブログもやっています!(↓WEB SITEを参照) https://ameblo.jp/candy5ss1p